本年度5回目の「そうなんだ発見教室」。8月27日午前10時から、滝野川文化センター(東京・北区滝野川会館内)の視聴覚室で開かれました。学生講師13人、生徒7人のもと、自己紹介と自分の気持ちを発表しました。自分の今の気持ちを紹介する際に緊張していると言いつつも、生徒さんは初めて会う学生講師や友達の前で堂々と自己紹介ができていたのが印象的です。
最初の50分間は、宿題タイムがとられ、生徒の皆さんも学生講師と一緒に集中して宿題に取り組みました。中には宿題を終わらせ、学生講師が問題を出しそれに挑戦する生徒や、問題集の力試しの問題に挑戦する生徒さんもいました。また、休み時間になっても「この問題を終わらせてから休憩する」と言う生徒さんもいました。この日は気温だけではなく生徒さんの勉強に対する意欲も“あつい”ものを感じました。
5分間の休憩時間を挟みいよいよ“発見授業”! 今回は西香弥さんが「第一印象を良くしよう」というテーマでした。初めに“この人はどんな人”というクイズ形式の問題が出題されました。ここでは、「同じ顔をしているのに顔色を変えどちらの顔が怒っているように見える?」といった質問を西さんが生徒に投げかけました。生徒さんは青色の顔、赤い顔どっちが怒っていそうかを理由と一緒に考え自分なりの意見を持ち発表しました。他にも、西さんの幼少時の写真をみてどんな子どもであったかを観察していました。私自身生徒さんの口から出てくる回答に“なるほど”と思う場面もありました。様々な写真を見ることによって、印象というものがどのように形成されていくのかが生徒さんも発見できたのではないかと思います。
次に“素敵な人を描いてみよう”というテーマで授業が進みました。前半の印象を踏まえ「素敵だ」と思ってもらえるような絵を描きました。この場面では、生徒さんの個人作業です。最初はなかなか手が進みませんでしたが、学生講師と一緒に素敵な人はどんな洋服を身に着けているのか、どんな物を身に着けているかに気づき絵を描いていきました。アイドルの絵を描いてくれた生徒さんもいれば、学生講師の絵を描いてくれた生徒さんもいました。本当にありがたいことです。
最後はいよいよ自分が素敵だと思う人の発表です! 生徒さんは自分が描いた絵の素敵だと思うところを学生講師や、他の生徒さんの前で素敵ポイントを発表しました。
講師の西さんは最後に、「できるだけ素敵な人に近づけるようにしたら、もっと良い印象を持ってもらえるね」という話をしました。生徒さんにとって、算数や国語と違いこれといった正解がない問題を考え、発見する授業になったのではないかと思います。(片山慶信)