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第6回「そうなんだ発見教室」が8月28日(水)、東京・北区の滝野川文化センター(滝野川会館3階)の視聴覚室にて行われました。今年度のそうなんだ発見教室は、自立支援講座とともに電通育英会の人材育成活動の助成事業ですが、そうなんだ発見教室については最終回です。
今回の“発見授業”は、平野祐希子さんによる「重さの違いを楽しもう!」です。9時過ぎからの会場設定に続く、平野さんの事前レクは“力”が入っていました。
blog130828-02.jpg10時過ぎから生徒さんたと学生スタッフとのアイスブレイク、宿題タイムに続いて発見授業開始。
青色の絵の具と赤色の絵の具を混ぜると紫色になるということは図工などで経験した人も多いと思います。青で着色した水と赤で着色した水を混ぜると一緒になって紫色になります。では、片方が油だったらどうなるでしょう。ということで油と水を混ぜてみました(この日は、透明な油と、色が分かる水として茶色の「午後の紅茶」を使用)。結果は混ざりません。お茶の上に浮かぶように油が乗っかってしまいました。ここまでは、知っている生徒さんがいたり、ラーメンのスープを思い出していた生徒さんもいました。
blog130828-03.jpgしかし、「この中に氷を入れるとどうなる?」平野さんからの質問です。ここでは大きく意見が分かれました。「沈む」という意見が多い中、「油の上に浮かぶという意見」もありました。結果は、お茶と油の間で止まるというものでした。ここで生徒さんは何でだろう?と、首をかしげていました。これは、お茶と油と氷の「比重(重さ)」が違うために起こった現象ですと、種明かし。では、この三つで一番重いものは?との質問には生徒さんは口をそろえて「お茶!」と答えていました。
さてさて、お次は本日のメインイベント! お米が満たされたプラスチックのコップを生徒さん一人ひとりに渡します。コップの底をトントンと机に叩くとあら不思議、お米の中からピンポン玉が出てきました!? これには生徒さんもビックリ!! 「ピンポン玉だ!」という声や「どうして?」といった表情を隠しきれないようでした。その現象があまりに不思議だったのか、お米の中にピンポン玉を埋め戻して、再度コップを叩くいている生徒さんもいました。
さて、その驚きも冷めやらぬ中、今度は先ほどのお米の上に500円玉を乗せてトントン叩くと……。またまた不思議なこの現象。今度は、500円玉はお米の中に入り込んでしまいました。
blog130828-04.jpgこれも、先ほどのお茶と氷と油のように、「比重(重さ)」が違うために起こったことなのです。「比重(重さ)」の違いを見るために、天秤量りを持ち出し、ますは同じ大きさでもピンポン玉と、お米の詰まったピンポン玉だと重さが全く違うことを見てもらいました。同じ大きさでも、お米のほうが重かったためにピンポン玉が浮き上がってきたのです。
次に、同じ重さになった時にどのくらい大きさに差があるのかを見ることにしました。500円玉とお米の重さが釣り合ったときに天秤に乗っている500円玉とお米を見比べててみると、500円玉よりもお米のほうが多いように見えました。それを見た生徒さんは「へぇ」と声を漏らしていました。
今回の発見授業で、物によって同じ重さでも大きさが違ったり、逆に同じ大きさでも重さが違うということが体験できたのではないでしょうか。(大久保翔太)