11月11日、第9回「そうなんだ発見教室」が中央公園文化センター(東京・北区)の学習室Eで行われました。参加生徒13名、大学生12名と、なんと生徒の方が多く、約1ケ月ぶりの発見教室でしたが、とても盛り上がりました。
今回の“発見授業”も前回、前々回と同様2本立て。恒例の自己紹介では、名前と一緒に「好きなスポーツ」を言ってくれました。みなさん楽しそうに、それぞれ好きなスポーツを言ってくれました。
続いて、まず小松慧さんの「ルールってなんだろう」の発見授業が始まりました。みんなが知っているじゃんけんを題材にルールについて考えてみようというのが狙い。最初に生徒を二人ずつにグループ分けして、じゃんけん大会。ただし、手でじゃんけんするのではなく、グー、チョキ、パーの絵が描いてあるうちわを使いました。生徒同士がでじゃんけんをしてトーナメント方式で生徒代表を決め、その生徒代表と小松お兄さんと勝負し勝ったら商品がもらえるという仕掛けです。生徒一人ひとり、じゃんけんの出す手に一生懸命悩んで、勝ち負けを競っていました。
そして最後に、生徒代表と小松お兄さんと勝負になった時、お兄さんはグー、チョキ、パー全部が描いてあってグー、チョキ、パーのどれでも勝てる「ズル」のうちわを出して勝ったことにしました。これにはさすがに生徒達から大ブーイング。これを通してルールは誰か一人が破るだけでみんなが困るから、ルールはみんなで守らないといけないことを学びました。
また、途中で、グーがパーに勝ち、パーがチョキに勝つようにするというルール変更を宣言すると、これまた大ブーイング。ルールは勝手に変えてはいけないことを実感したと思います。
小松さんは、授業を進める中で、「ルールはみんながけんかしないで仲良く生きていくため」、「ルールは全員で守らないとダメ!!」、「ルールは勝手に変えちゃダメ!!」、「(ルールを守らない)悪い人に出会ったらお父さん、お母さんに相談!を繰り返し説明、最後にもこの「ルールについての4箇条」を話して1時間ほどの発見授業を締めくくりました。
このあと10分間の休憩をはさみ、続いて須田明日実さんの発見授業。内容は「おやつの食べ方を考えよう」です。
初めに生徒皆さんに「毎日おやつはなにを食べてますか?」と質問すると、それぞれ思い思いの答えをしてくれました。
そのあと須田さんは、おやつの食べ過ぎは肥満の原因となり不健康になってしまうと話し、1日に食べても問題がないおやつの分量は200キロカロリーまでと説明しました。
ただ、「200キロカロリー」と言われても、大人でもピンときません、そこで、まずポテトチップやケーキなどのお菓子がそれぞれ何カロリーあるかを学び、次に一人ひとり、カロリー数が書いてある20種類以上のお菓子カードを組み合わせて200キロカロリー以下のおやつの献立作りに取り組みました。たとえば、あめは1個20キロカロリー、ポテトチップは10枚で100キロカロリー等々。ドーナツやショートケーキは1個で200カロリーなので、200キロカロリー以内にしようとすると、これを食べる日はほかのものは食べられない計算になります。会場のあちこちから「これっぽっち?」、「少なーい!」といった声が漏れ、適正量がいつも食べている量よりとても少なく驚いていました。
おやつを食べるときは「そういえばおやつは1日200キロカロリーまでだったな……」「このおやつは何キロカロリーだろ?」と思い出してもらえれば、いいと思います。
今回のこの発見授業は、前半は皆と楽しくジャンケン大会、後半はそれぞれ個人でおやつの献立作りと、色々なことができました。ルールやおやつの量など、今まで当然と思っていたことについても、今回のように実際に体験してみることで、少し考えが変わったのではないかと思います。今回の発見教室を通して、それぞれの生徒が別の“発見”をしています。
次回以降の発見授業も、面白さと発見が待っています。12月以降の授業も楽しみにしていてください。
最後になりましたが、私、今回の発見教室のブログ担当の増田直友と申します。私は、今年の夏からこの「そうなんだ発見教室」に参加しています。この発見教室では、生徒たちはもちろん私たち学生にも多くの発見があるものです。今後の授業でも、生徒たちとともにたくさん成長できればいいなと考えています。(増田直友)
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