10月14日、第8回「そうなんだ発見教室」が滝野川文化センターの視聴覚室(東京・北区、滝野川会館3階)で行われました。前回の発見教室から約1か月ぶりの再会でしたが、参加生徒12名、大学生16名が集まりとても賑やかな教室となりました。
今回の“発見授業”も前回と同じく2本立て。恒例の自己紹介で一緒に言う一言テーマは「嫌い食べもの」。
続いて尾又愛子さんの「オノマトペかるたを作って遊ぼう」の授業が早速始まりました。オノマトペとは、「犬が“ワンワン”鳴く」、「心臓が“ドキドキ”する」、など擬声語、擬態語のことで、日本語には種類が多いことで知られています。今回は、生徒たちに動物の絵が描かれたカードを配布し、それに対応する鳴き声を考えてもらい、かるたを作成するというものでした。カードが配られると、生徒たちは思い思いのオノマトペを考え、かるたを制作していきます。
かるたが出来上がったら、いよいよかるた遊びの開始です。大学生が動物の絵を見せ、生徒たちは自分たちが作ったオノマトペかるたを次々に取っていきます。どの生徒もとても楽しそうに遊んでおり、白熱したかるた取りになりました。
尾又さんの小一時間の発見授業のあと、10分間の休憩をはさみ、続いて清水石菜菜さんの発見授業。内容は「食べ物を4つのグループに分けてみよう」です。
まず清水石さんが、どんな食品も四つのグループ(第1群:乳製品・卵、第2群:魚介・肉・豆、第3群:野菜・いも類、第4群:穀類・油・砂糖)のどれかから構成されていることを説明してから、各グループを色分けします。第1群は青、第2群は赤、第3群は緑、第4群は茶といった具合です。
次に生徒たちに様々な料理の写真が配られます。カレーライス、シチュー、月見バーガー、肉じゃが…….と、おいしそうな料理ばかり。そして、子供たちは、各料理に入っている食品グループに該当する色札を料理写真に載せていき、その料理が何グループで構成されているか確認していくのです。カレーライスであれば、まずライスが第4群、肉が入っているから第2群、野菜も使っているから第3群……となります。生徒たちは、「お肉が入ってる!」、「牛乳が使われている!」などと作り方からもよく考えて話し合いながら分類していくことができていました。答えが思いつかない生徒も、大学生が「パンは何からできていると思う?」などとヒントを出していくことで、着実に答えにたどり着くことができました。
この発見授業を通じて、生徒たちが毎日食事をするときに「この食品は第1グループだったな…」,「これとこれは同じグループだったっけ….」などと思いだし、食事のバランスを少しでも考えるようになれば、より実りのある結果になると思います。
今回の発見授業は、少人数のグループに分けて行ったので、すべての生徒がマイペースで楽しむことができ、とてもよかったと思っています。オノマトペかるたで言えば、、ほかの生徒が考えたオノマトペを見ることで、同じ物事でも人によって、感じ方やとらえ方が違うという“発見”をした生徒もいたのではないかと思います。
次回の発見授業も、多くの楽しさと発見が詰まった授業が待っています。11月以降の授業を楽しみにしていてください。
最後になりましたが、今回の発見教室のブログ筆者は石井良騎と申します。私は、今年の夏からこの「そうなんだ発見教室」に参加しています。この発見教室では、生徒たちはもちろん私たち学生にも多くの発見があるものです。今後の授業でも、生徒たちとともにたくさん成長できればいいなと考えています。(石井良騎)