送迎のために事業所を出ると、外気の冷たさに驚く季節になってきました。
先日行った窓飾り作りの題材の紅葉は、一年前にも同内容のプログラムを行なっております。
前回から工夫した点は、二つ折りにした紙を切って時間短縮を図るのでなく、見たままの葉っぱの形を切るようにしたところです。
手間は2倍になりますが、子どもたちは自分が今やっている作業が全体のどこに位置するのか、完成するとどうなるのか見通しが立つらしく、作品の完成数が増えた要因はこの辺りにあるのではないかと、我々職員は分析しています。
いつ終わるかの見通しを気にする子どもたちは多いです。
夏休みにアニメ映画をみんなで見るプログラムを行ったとき。お話が佳境であっても「あとどれくらいで終わるの?」なんて声に出して聞いてくる事例が散見されました。
かくいう私も、映画を見るときや読書をする際に、残り何分なのか残り何ページなのかを気にしてしまう特性があります。
この特性で日常生活に支障を来してはいないので診断を受けはしませんが、子どもたちが感じているだろう、終わりの見通しが立たない不安を部分的に理解することができます。そのことで彼らの気持ちによりそった支援ができるのではないかと考えています。
放課後等デイサービスは2012年の児童福祉法改正で始まったそうです。
ということは既に10年経過しています。放デイに通っていたOB・OGがその後どのように生活しているのか。彼らの言葉を聞く機会があったらと、一指導員として考えることはあります。
今、勉強レストランそうなんだ!!に通っている子どもたちの中から、「将来は放デイの先生になるんだ!」なんて言葉が聞かれる日も来るかもしれません。そんな夢を見ました。
私の名札の裏には子どもたちからもらった折り紙やひまわりの種やらを入れています。私にとってお守りであり勲章だと思っています。
(指導員:磯貝佳史)