4回目の「そうなんだ発見教室」。8月12日午前9時半から、昨日と同じ滝野川文化センター(東京・北区)の第2学習室で開かれました。学生講師13人、生徒10人のもと、賑やかに始まりました。
この日の“発見授業”は、学生講師、平野祐希子さんが担当する「どうして聞こえるの?」。音がなぜ聞こえるのかを太鼓や糸電話を使いながら楽しく“発見”しよう、という授業です。
発見授業は、これまでの3回では、小一時間の宿題タイムの後で行っていたのですが、この日は、発見授業を先行しました。理由は、帰省やプールのため早退する生徒が4人もいたため。昨日までのタイム・スケジュールだと、せっかくの発見授業なのに途中で帰らなければなりません。
ということで、大学生と生徒の恒例の自己紹介に続いて、すぐ発見授業が始まりました。一人ひとりの生徒が太鼓(両側から叩くアジアの太鼓)を叩いて音が振動であることを確認したり、音叉を使った簡易実験をしたり。また、上向きに置いたスピーカーの振動板の上に、爪楊枝を1mm長にきざんだ“粒”を幾つか乗せて音楽を流し、音楽に合わせて“粒が跳ねる”のを見て、音が振動であることを目で確かめました。この後の糸電話を使った実験では、生徒と講師が一人ずつペアとなり、糸をピンと張ると音が聞こえ、だらりとさせると聞こえないことを確認、ここでも音が振動して伝わることを実感しました。糸電話を使った実験ではさらに、他の組と組んで、4人で糸電話を使う応用実験もして、色々な音の伝わり方を学びました。
1時間弱の発見授業のあと、10分休憩をはさんで宿題タイム。途中5分休憩をはさんで11時20分頃、終了しました。
宿題タイムと発見授業の順番を入れ替えることの是非は、実は前日に学生たちの間で議論となっていました。「発見授業を楽しんで気持ちが高揚した状態で、宿題タイムで気持ちを集中できないのではないか」、「宿題は家でもできるが、発見授業はここでしか体験できない」など意見が交わされました。結論は、今後を見据えた実験的な意味も込めて実施となりました。では実際はどうだったか。確かに途中で少々だれてしまった面もありましたが、その原因が、順番を入れ替えたためか、他にも原因があるのか、そして対策は? 今後、検証してみる価値がありそうです。
8月の発見教室は残すところあと2回(8月25日、26日)。チームとして全体でカバーリングする意識も高まり、ますます、まとまってきた感があります。困った時でも、周りの人がヘルプに入ってくれるなど、学生スタッフの一人である筆者も頼りやすかったです。残り2回もまたユニークで新たな発見があると思います。授業担当者以外のメンバーの工夫もレベルが高くなりとても期待できるので、9月以降の「そうなんだ発見教室」も楽しみにしていてください。(溝口裕亮)