8月9日(木)、東京・北区の滝野川文化センター(滝野川会館内)第2学習室で、「そうなんだ発見教室」の第1日目がスタートしました。
昨年好評のうちに終わった「夏の発見教室」。昨年以上に楽しんでもらおうという意気込みのなか、今年度は電通育英会の助成を受けて「そうなんだ発見教室」としてパワーアップ。開催回数も昨年は8月だけの全5回でしたが、今年度は9月以降も毎月1回、計12回開催の予定です。その第1回この日は、14名の小中学生と13名の学生メンバーで、部屋が窮屈に思えてしまうくらいです。全2時間ほどのなかで夏休みの宿題サポートと「発見授業」を行います。
9時半開始。昨年に引き続き参加している子やメンバーもいますが、大半はまだお互い名前も分からない、ということでまずは自己紹介から。自分の名前と一緒に好きな色を言うことにすると、「好きな色のTシャツ着てる~!」などと反応が返ってきます。自己紹介も面白くしてしまう素敵な子供たちが集まっているようです。
にぎわってきたところで、それぞれの夏休みの宿題にとりかかります。マンツーマンでついた学生メンバーに手伝ってもらいながら、子供たちは宿題をこなしていきました。
小一時間過ぎて10分ほどの休憩をはさんで、いよいよ発見教室のメインイベントである「発見授業」。この日の内容は、柏木雄介さんが担当する「何が見えるかな? 万華鏡を作ってみよう」。
最後は万華鏡をみんなで作るのですが、その前にパワーポイントを使って鏡の不思議さや万華鏡の歴史(約200年前にスコットランド生まれた)などを学び、さらに鏡やレーザポインタを使って光の反射の性質を実感しました。子供たちを前に柏木さんは、レーザポインタの光を鏡に当てて跳ね返し、どこに跳ね返った光の先(点)があるのか、みんなで壁や天井を一所懸命探したり、合わせ鏡の間に子供たちを入れ、「(鏡のなかに)いっぱい自分がみえる!」と驚いたり、色々な発見ができました。「反射」の感じを実感できたのではないでしょうか。
その後、今度は一人ひとりが万華鏡を作っていきます。万華鏡の模様となるビーズを万華鏡の先端に納めるケースに入れる段階では、ケースの蓋を閉めるのに苦労したり、ビーズの選別にこだわる子、逆にケースがぎゅうぎゅうになるまでビーズ入れてしまう子たちがいました。学生が「詰めすぎると柄が変わらないね」などと、いったん作った万華鏡を覗かせながら気づかせていきます。色んな工夫をして完成した万華鏡を「綺麗!」と笑顔で覗きこんでいる子供たちはとても満足そうでした。万華鏡は持ち帰ってもらいました。ビーズは入れ替えができるので、ご自宅でまた万華鏡作りを楽しむのも一興ですね。
とても楽しい発見教室となった初回。次回からも面白しそうな発見授業が目白押しです。
最後になりましたが、初回の発見教室の様子をご報告させていただいた尾又愛子です。「はじめまして!」。冒頭の自己紹介の時、あっという間に教室がなごやかな雰囲気になり、初参加のわたしも緊張もほぐれていきました。(尾又愛子)