20年前、npo法人勉強レストランそうなんだを立ち上げた私は知的な障害を持つお子さんがパソコンに触れる機会を何とか拡げたいと考えていました。まだ知的な障害のあるお子さんにはパソコンを操作するのは無理、マウスも使えないだろうと言われていた時代です。
新しい技術の出現で否応なく仕事の仕方や人々の考え方も変わっていきます。パソコンに触れる機会が少ない障害のあるお子さんはますます格差の大きい状況に置かれます。「知的な障害のあるお子さんにこそパソコンを!!」、今では当たり前のことですね。
とりあえず社会人の社会貢献を活用して「夏のパソコン講座」を開いたり、王子特別支援学校で「パソコン土曜講座」を開いたり、助成金でパソコンを購入したり等の活動をしてきました。
数年前から放課後デイサービス勉強レストランそうなんだの指導室には4台のパソコン(株式会社リョービさんからの助成)、3台のタブレット寄贈)があって自由時間には希望者が順番に時間を決めて使用しています。
最近、パソコンの調子がとみに悪くなりました。考えられる理由はまずは使い方が乱暴なことです。電源をいれて立ち上がるのを待たずに「おかしい。おかしい」とあちこちのキーを叩く場合。自分の見たいものがすぐ出てこないことにいら立ってパソコンを力任せにたたく、毎回強制終了をするなどです。
パソコンが身近な物になった反面、一定の予備知識や約束事を守る必要性があることを理解して欲しいと思います。
勉強レストランそうなんだの事業所にある様々な本、ゲーム、教材、食器、テレビ、冷蔵庫、机、楽器等々ほとんどのものが寄付や助成金で揃えたものです。備品を過剰に丁寧に扱う必要はありませんが、ものを大切に扱うという気持ちに障害があるなしは関係ないと思います。
放課後デイサービス勉強レストランそうなんだ
管理者兼児童発達支援管理責任者 福喜多明子