放課後等デイサービスに通う子どもたちの中には、特定の感覚が極端に発達している子も多いです。
触覚過敏で足の裏を床につけたがらず、ずっと爪先立ちの子や、聴覚優位で救急車のサイレンを聞くと窓に貼り付いて離れない子などです。
中でも視覚が優位な子は多く、そういった場合は言葉による指示が入りにくいことがあります。
そこで登場するのがこちらです。
写真で作った特製絵カード!
これを使うと百聞は一見にしかず、「連絡帳出して」と何度もくり返して言うより速やかに「連絡帳出して欲しいんだな」ということが伝わるようになりました。
蛇口を見るとひねらずにはいられない児童に対しても、蛇口の上に覆いをかぶせることで視界から消すという対応をしました。
覆いをまくれば蛇口が現れるわけですが、パッと見で視界に蛇口が入らないので、蛇口に執着することなく過ごしてくれるようになりました。
水で遊ぶのが好きだという子も確かにいると思います。しかし反射的に蛇口を見るとひねってしまうことと、遊びとして水遊びが好きということは別物な可能性があります。
遊びとしてやってるわけじゃなく、条件反射でそうしてしまっているだけなら、やらずに済むほうが心穏やかに過ごせるのかもしれません。
本人の口から聞くことができれば一番なのですが、それまでは”この子は水遊びが好きだから仕方ない”と決めつけるような支援にならないように。
慎重に検討や判断をして支援していきたいです。
(指導員:磯貝佳史)