12/23のくらしの算数は「小さい数字がバカにならない――利息について知る」

2010年12月23日に本年度5回目のグループ学習「くらしの算数/数学」を開講しました。テーマは、「小さい数字がバカにならない――利息について知る」です。
2010年12月23日の「くらしの算数/数学」いつものように、まず100マス計算で“準備体操”。そして、この日のテーマの小手調べとして、1円を「トイチ(10日ごとに1割の利息)」で借りて、10年間まったく返済しなかったらどうなるかを考えました。実はこの話、講談社のブルーバックス「高校数学の教科書・上」のp.220に載っているのですが、答えは1000兆円以上となるというのです。参加者の一人の「たった1円だから、100万円もいかないだろう」との予測は見事裏切られるとともにびっくりしていました。そう、「小さい数字がバカにならない」のです。
シュトーレ・オ・フリュイ続いて小さい数いろいろ(小数、分数、%)、割合には○割とか△%があることを、割引や消費税、ポイント、あるいは銀行預金の利息などを例に確認、時には電卓で計算して確かめるなどしました。仕上げはコーヒータイム。この日のスイーツは、「シュトーレ・オ・フリュイ」。14世紀頃からあるドイツの菓子パンで、クリスマスシーズに食べるそうです。生地にはドライフルーツやナッツが練り込まれており、表面に砂糖がまぶされています。
この日は講師として大変うれしいことがありました。70歳前後で知的障害でない一般女性2名が参加してくれたことです。勉強レストランそうなんだ!!に来ている娘さんから、「おもしろそう」と聞いたとか。「知的障害がなくても学びの“場”」を標榜している当NPOとしては、理想の姿です。次回は2月19日(土)。本年度の最終回で、テーマは「宝くじに絶対当たる方法はあるかな?」です。ぜひまた足を運んで頂きたいものです。(講師TF)

「話します自分の仕事のこと」のビデオ取材終了、今回で10本制作に

2011年3月20日に開催を予定している自立支援講座「話します自分の仕事のこと」に登場するお二人の就労の様子のビデオ取材が、昨日(12/15)無事終了しました。12/1にお一人め(スリランカ料理店勤務)、そして昨日お二人めでした。
「話します自分の仕事のこと」は、知的障害を抱えながら就労している人が、自分の仕事について自ら語るとともに1日の就労の様子をビデオ紹介するもので、2007年2月の第1回以来、毎年2~3月に開催、次回で5回目を迎えます。
12/15にK君の取材をしたガスト小平回田店昨日、ビデオ取材したのは、すかいらーくグループのガスト小平回田(こだいらめぐりだ)店に勤務するKさんの1日。先日、このブログで紹介した秋吉さんと清水さんの取材クルーが、Kさんが出勤する朝9時過ぎから、勤務が終了する夕方4時まで、びったり張り付いて取材しました。Kさんが予想より早く出勤して、撮影が一部間に合わないというハップニングもありましたが、夕方4時まで、ご本人の就労の様子はもちろん、職場の同僚や上司の方々、1日中取材の段取りをしてくださった、すかいらーく人事本部のYさん、そしてご本人のお父さんなどのインタビューも無事撮り終えました。
撮影したお二人のビデオの編集は、1月中旬には終えて各15分ほどの作品となる予定ですが、これで初回から10本制作したことになります。これまでの作品もそれぞれ素晴らしいのですが、蓄積された素材も活かしながら追加取材し、新たなアングルでのさらに素晴らしい作品ができるような気がします。ぜひ実現したいですね。(事務局長)

「そうなんだ祭」発表準備、初めは自信なかったW君、始めてみれば。。。

先日、教室にW君が来ました。来年2月12日の「そうなんだ祭」の発表の準備をするためです。彼は、勉強レストランそうなんだ!!が、理事長自宅での勉強会時代の頃からのメンバーです。既に就労して3年ほど経っていますが、現在の教室で昨年に再開したグループ授業「おいしい社会科」に参加しています。
「おいしい社会科」は、そうなんだの原点ともいうべきもの。心身障害学級であまり実施されていない社会科を何とか組み立てようと考えて2000年に始めたのが「おいしい社会科」でした。現在は4,5人のグループで学んでいます。月1回のペースで、主に時事問題を取り上げて授業のテーマにします。「オバマ大統領誕生」、「オリンピック開催地はどこ?」、「参議院選挙」、「大地震ハイチ」、「クリスマスの起源」等々です。
そして授業の最後にはその日のテーマにちなんだ食べ物を皆で食べます。前の教室では調理も出来たのですが、現在の教室は狭いので、簡単な調理にするか、作ってもらいます。「おいしい社会科」の調理はUさんが担当しています。買ってくることもあります。「大地震ハイチ」の時は、新宿のハイチ料理の店から買ってきました。
その「おいしい社会科」のグループが「そうなんだ祭」で何か発表しようということになり、それぞれがこれまでで一番印象に残っているテーマを発表することになりました。その中でWさんは国旗に関心があるということが分かりました。それではWさんは改めて国旗について調べて発表内容をまとめてみようということになりました。そこでWさんに休日教室に来てもらったという次第です。
初めは「自信が持てない」、「どのようにまとめたらよいのか、分からない」と言っていたWさんなのですが、私と国旗カードを見ながら話しているうちに、国旗について自分が思っていたことを表現するようになりました。そこで出てきたのが「違う国なのに同じ国旗」、「似ている国旗」、「とても複雑な国旗」等々の面白いテーマです。それを私がメモにしました。
その後、私は他のスタッフと話し込んでしまったのですが、横でWさんが私のメモを見ながら400字詰め原稿用紙に鉛筆を走らせ始めました。いつの間にか原稿用紙6枚が埋まっていました(手書きです!)。驚きです。初めは国旗についてまとめるのを渋っていたのに、原稿用紙6枚です。こんな風に初めは渋々だったり、自信がなかったり、興味のあることはあるのにどのようにまとめたら良いのか分からない人は多い、でもちょっと方向性が見えると歩き出す人もいる。こんな事がうちの法人で出来ることなんだと思います。「そうなんだ祭」に向けて準備をして、発表をすることで本人が少し変わる、そんな事を‘そうなんだ’では大事にしたいと思います。(理事長)

「話します自分の仕事のこと」のビデオ取材・編集者のブログ

既に通算22回となる自立支援講座の中に「話します自分の仕事のこと」という企画があります。この企画は毎年2月か3月に実施しており、次回(2011年3月20日)で5回目を迎えます。内容は、知的な障害を持ちながら仕事をしている人びとに、自分の仕事について語ってもらい、雇用先の方にもお話ししていただくというものですが、当日参加した方々に、ご本人の仕事の内容をよりよく知っていただくため、働く一日を事前にビデオ取材、講座当日そのビデオも上映します。
ビデオ取材・編集は、初回からずっと若いがプロの二人にやってもらっています。秋吉渉さんと清水八重子さん、まだ20代の二人には、これまで実質的にボランティアでやってきてもらいました。ビデオを撮ってそれを編集したものは、ドキュメンタリータッチのいい雰囲気の作品。これまで取り上げた職場(作業所を含む)は、来年3月の次回を入れると10カ所(10人)になります。
秋吉さん、東京在住でしたが、起業のためこの12月に東京を離れるとか。起業についての話を聞いているうちに、秋吉さんのブログの話となり、初めて見ました。そのブログの中に、今年1月頃経験した演技事務の仕事の時のエピソードがあります。
この仕事の内容は簡単に言えば、ある時代劇映画の撮影での「エキストラ集め」なのですが、ある時、300人のエキストラをメールで集めたそうです。その時、応募者の中に身体障害者の人がいました。彼は、その人がエキストラを出来るかどうか、すごく迷ったそうです。でも、撮影当日は動きも少ないようなので何とかエキストラができるのではないか思いました。しかし当日お会いしたら、正直かなり重い障害でした。一抹の不安はよぎったものの「帰ってください」と言うのもはばかられたので、カツラや衣装を付けて彼が付き添って現場に行ったそうです。色々あって最後は、エキストラとして参加できず、記念写真だけ撮ってお引き取りいただいた。そのいきさつを読んで・・・・。
皆さん、彼の心情がひしひしと伝わってくる彼のブログをぜひ読んでみて下さい。そうそう、起業は、自転車用バッグのネット通販。こちらも覗いてみてください。(理事長)

毎年寄付してくださるShinichi-ojisanのコンサート

、Shinichi-ojisanの「クリスマス・チャリティ・ライブ」もう半月以上経ってしまいましたが、11月14日(土)午後、Shinichi-ojisanのワンマンショー、「クリスマス・チャリティ・ライブ」に行ってきました。このライブは、もう10年近く毎年、年末に開催しています。今回の場所は昨年に引き続き、JR王子駅そばにある北とぴあ内のプラネタリウム。Shinichi-ojisanは、この5年、毎年このコンサートの売り上げの一部を当法人に寄附してくださいます。法人が発足して以来です。
このコンサートがまたユニーク。実は、Shinichi-ojisanの本業は企業経営なのですが、歌う曲は基本的に、Shinichi-ojisan自らの作詞・作曲。演歌調あり、ポップス調あり、お子さん対象の曲あり、です。そう、企業経営者でありながらシンガーソングライターなのですね。どの曲も、どこか懐かしさを感じさせる曲です。例えば子ども向けでは「空飛ぶたぬき」「ぱんだのパンだ」など。楽しいこと、楽しいこと。思わず笑い出してしまいます。思えばもう今年もあとわずか、コンサートは慌ただしい日々の中のオアシスでした。ちなみに、Shinichi-ojisanのCDが何枚か出ています。AmazonでShinichi-ojisanで検索すると出てきますよ。(理事長)

株式会社ウイングルのMさんとお会いしました

株式会社ウイングルのMさんとお会いしました。ウイングルの主な事業は障害のある人びとの就労支援や企業の障害者雇用のサポートです。Mさんはまだ20代の若い方ですが、現在の事業内容のみならず将来の事業展開についても熱心に話してくれました。さまざまな現場を見て、国際的な動向もよく勉強されています。将来は教育や介護の分野も視野に入れているとのことでした。ウイングの現在の社長も20代とか。若い世代に期待です。久しぶりにさわやかな気分になりました。(理事長)

2011年2月の「そうなんだ祭」に向け練習もスタート

2011年2月12日(土)に、文化発表会「そうなんだ祭」を開催します。場所は、東京・北区の「元気ぷらざ」。そうなんだ祭では、勉強レストランの教室に定期的に来ている人や自立支援講座に参加した人などが、教室で学んだこと、自分の趣味でやっていることや好きなことなどを発表します。
現在、参加者を募り発表内容を決め始めていますが、その内容の多彩なこと、驚きです。朗読が好きなHさんやSさんは、作品を決めて練習を始めています。朗読では、それに合わせた絵をプロジェクターでスクリーンに映し出す予定です。趣味の発表は、歌あり、器楽演奏あり(ピアノ、太鼓など)です。パソコン授業に参加しているMさんは自分の住んでいる市について調べたことをパワーポイントで発表します。
大勢の人びとの前で発表するためには、発表内容の準備もさることながら人の目を意識して発表する態度も準備・練習しなければなりません。これが本人がバージョンアップする大きなきっかけになるんですね。そういう意味で大きな学びの場と考えています。
そうなんだ祭は、今年2月に1回目を開催しました。その時の模様はこちらをご覧下さい。(理事長)

NPO化5年目の雑感

勉強レストランそうなんだ!!を自宅で始めて10年、NPO化して5年になります。事業に関しては、個人指導、グループ学習、そして自立支援講座等々それなりの蓄積や成果も出てきたし、また素敵な出会いも一度や二度ではありません。
しかしNPOの運営っていうのは難しいですね。NPOも一種のビジネスですが、ビジネスは俗に「人・もの・金」というけれど、その一言一言がどんな意味合いを持っているのか以前は分かっていなかったというのが最近の実感です。「人・もの・金」がありさえすれば良いのではない、いかに今あるものと組み合わせていくか、が大切なのですが、それだけでかなりの労力が取られます。
良い意味でも悪い意味でもNPOはやってみて分かることばかりです。(理事長)

マンツーマン指導のうれしさを実感

昨日(10/27)は感激でした。自分から言葉を発したことがないK君。彼は現在、作業所に勤める20歳。当レストランに来始めたのは4~5年前。その頃は、ソファの上を土足で歩きまわり、文字も言葉もない。でも、今日は私に絵カードを見せながら「これはラーメン」と言いました。言葉と文字のない彼の指導を始めて以来、初めてのことだったのです。うれしいですね。マンツーマン指導のうれしさはこんな時にあります。(理事長)

10/24に自立支援講座「性と人間関係――本人向けPart2」、今回もロールプレイで盛り上がる

10月24日(日)に、平成22年度自立支援講座の第5回「性と人間関係③――本人向 けPart2」を、滝野川文化センター(東京・北区)第3学習室で開催しました。講師は、このシリーズ1回目の保護者向け(8/29)、2回目の本人向け(9/26)と同じ東京都心身障害者福祉センターの山本良典氏。参加者数は本人が10名、見学の保護者・付添人が2名、法人側スタッフが、アルバイト4名を含む10名の合計22名でした。
2時から、まず山本氏が、パワーポイントを使って「対人関係をよくするために」をテーマに講義。具体的には「プライベートとパブリック」、「好きな人ができたら」などを話題に30分ほど話がありました。10分ほどの休憩を挟んで、ロールプレイを開始。ロールプレイは、前回に引き続き本講座の目玉。女優の三村伸子さん、応援の日本体育大学の学生2名など計4名が、マナー的に「悪い例」「良い例」を実際に演じます。当日は朝9時から、会場でリハーサル。学生応援の方2名とは前回と異なる2名でしたので最初は不安でしたが、三村さんの的確な指導もありすぐのってきました。
当日演じたのはまず前回の復習として「迷惑電話編」、そして新作として「人の話に割り込む編」など計4本。各編、まず女優の三村伸子さんらが「悪い例」を演じ、山本氏と参加者が「何が悪かったのか」などを討議、次いで同じメンバーで「良い例」を演じ、その「良い例」に今度は会場から一人参加して再度演じました。ロールプレイはコミカルで楽しい雰囲気。「性と人間関係」の講座も3回目となると運営もスムーズ。後片付けの時間にもゆとりを残しつつ同講座を4時半に終了しました。
(事務局長・TF)