学習タイムではお子さんの学習の進度が分かるだけでなく、特性もよく分かります。
Aさんはとても積極的な一面を持っています。行事ではさまざまなアイデアを出します。
しかし、そうしたAさんも学習タイムでは自分が理解出来て、正解を出せるプリントしかやろうとしません。「出来ない」ことに敏感で「出来ない」自分を明らかにしません。「出来ない」=「分からない」ことを恥ずかしく思っているのでしょうか。
拒否が強いので「分からない」部分に前向きにAさんが取り組むよう支援するのはなかなか大変です。こんな時、取り組む目標を下げて「少しの理解でやれる範囲」や「少しの時間でやれる少しの量」など目標の設定を変えるのも良いかもしれません。

Bさんは初めて見る遊びでも周りのお子さんのやり方など見ながら自分も取り組んでいきます。好奇心や積極性があって行動に移すお子さんです。
時々泣いて騒ぐことがあります。学習タイムでは取り組む課題について指導員の指示を受け入れることが出来ないで泣き騒ぎになることがあります。他にはおやつのお代わりが出来なかった時などです。Bさんの積極性は認めても「だめなものはだめ」は貫きたいと思います。
泣き騒ぐBさんよりぐっと我慢するBさんが格好いい、このプリントは今度ね、と声をかけると少し落ち着くかもしれません。

さまざまな特性を持つお子さんとの学習タイムは楽しい時間です。

児童発達支援管理責任者 福喜多明子