当放課後デイサービスの特色として毎日実施する学習タイムがあります。
おやつタイムの後、30分くらいの時間が学習タイムです。1テーブルに2人位の生徒に対して指導員が1人つきます。学校の宿題を仕上げる人、指導員が用意したプリントをやる人など内容は様々です。
一部を紹介します。
Tさんの学習は、「ものの名前」、「うごきのことば」、「が、で、に、を」、「文章読解初級」、などのテキストを積み重ねてきました。現在は分類学習に取り組んでいます。分類学習とはさまざまなものを「やさい」、「むし」、「くだもの」、「はな」、「ぶんぼうぐ」、「ふく」、「がっき」などに分類する学習です。問題の形式は分類名を記入するタイプからものの名前と分類名を線で結ぶタイプまでさまざまなタイプがあります。

Kさんは高等部の生徒さんです。算数の文章問題が苦手です。四則計算のどれを使ったらよいのか迷ってしまいます。易しい文章問題の練習を積み重ねてきました。また、高等部の生徒さんでもあるのでビジネスマナーの本を一緒に読んだりもします。易しい文章読解の課題もやりました。自分の置かれた状況を言葉で説明出来るようになることが目的です。
他のお子さんも目標を持って課題に取り組んでいます。

昨年度は共通テーマとして 「お金」を取り上げました。教材として硬貨(500円、100円、50円、10円、①円)をそれぞれ何枚か入れたお財布を作りました。初めは硬貨ごとに専用の持ち運びが出来る硬貨入れに入れてお財布としました。硬貨はもちろん本物です。お金の学習にはレストランやお菓子屋さんでの注文や買い物の場面を設定したので子供達にとっては比較的取り掛かりやすかったようです。お金の学習に高い意欲を示したのは当事業所に通うお子さんの約半数でした。
以下の段階表におおまかに従って学習を進めました。
⓵硬貨の種類を理解する。
⓶2~4種類の硬貨の組み合わせが全部でいくらになるか、理解する。
⓷等価の学習を理解する。
⓸レストランのメニュー表から注文するメニューを選んで料金を用意する。この学習がみなさん大好きです。
⓹自分が持っているお金で注文出来るかどうか、判断することが出来る。
⓺おつりの計算ができるようになる。
お金の学習を楽しみにするお子さんが増えてきたのはうれしいことです

今年度の学習の大きなテーマは「時計」です。