以前、職場実習を終えた高等部2年生が新しい世界に胸を弾ませているという内容のブログを掲載させていただきました。

そのお子さんから実習での様々な体験談を聞きながら彼の前途を祝う気持ちと同時にハラハラする思いや諸々な思いが沸き上がってきました。

勉強レストランそうなんだでは。以前「話します自分の仕事のこと」という自立支援講座を5回(2006年~2010年)実施してきました。講座当日にはビデオ上映(発表者ご本人の働く1日をビデオ撮影したもの)とご本人が自分の仕事についてご自分に合ったやり方で発表をします。勤務している事業所の方にも参加して頂き、職場としてどのような支援体制を作っているかお話していただきました。5年の間に発表者は全員で10名、働く場所は特例子会社、就労継続事業所など、仕事内容も飲食店での接客、工場、会社内売店での接客、清掃業務など多岐にわたります。

その後も就労に関する講座は何回となく実施しました。2015年第42回自立支援講座では小島靖子氏(社会福祉法人ドリームヴィ理事長)(当時)が「知的障害のある人の就労の今」という題名でお話をしました。小島氏が障害者の就労に関わる仕事を始めた10年前は雇用先を開拓すべくあちこちの事業所に打診したがほとんど断られたとのこと、それに引き換え現在(2015年当時)では障害者の雇用に関する法的な整備も進んで隔世の感があるとのことでした。

今日では障害者雇用は随分と進んでいるのですが、その反面、離職のケースもよく耳にします。

仕事の内容と自分のスキルが合わない、人間関係が複雑、会社の組織が変わって環境が大きく変化等々理由は様々です。

「ご本人の働くモチベーションをどうやって保つか」、「長く働きやすい環境をどうやって作るか」が課題になってきます。

期待に胸を膨らませて世の中に出ていく若者の夢が壊れることがないように祈るばかりです。

 

放課後デイサービス勉強レストランそうなんだ

管理者兼児童発達支援管理責任者  福喜多明子