今年の夏休みは多くの方が体験出来るよう買い物学習の回数を多く設定しました。

子供たちは2班に分かれて昼食を買いに行きます。行き先は近くのセブンイレブンとマイバスケットです。

近年の物価上昇に合わせて1人の持ち金は¥1,000です。

学習のポイントはいくつかあります。

  • 自分で買いたいものを決められるか。
  • 選んだものが予算内で買えるか予測を立てることが出来るか。
  • レジに並ぶことが出来るか。
  • 店員さんに品物を渡すことが出来るか。
  • 支払いをすることが出来るか。
  • おつりを受取ことが出来るか。

等々です。

 

買い物学習はお金学習にさらにコミュニケーションの要素が加わっています。お金の計算が出来るだけでなく、店内でのマナーを守ったり、店員さんとのやり取りも必要になります。

また、コロナ禍以降セルフレジのタイプに切り替えるお店が増えました。

 

指導員の1日の振り返りタイムの時、1人の指導員からこんな発言がありました。「子供たちに付き添ってレジを済ませていると、レジ待ちの人々の視線を意識してハラハラした」そうです。丁度、お昼時で限られた昼休みの時間を出来るだけ効率よく使いたい人もいるでし

ょう。

私も、新タイプのレジの前で頭の中が真っ白になってしまい、店員さんとレジ待ちの人々の視線が冷たく感じられたことがあります。

別に悪いことをしているわけでもないのにこの感じは何なのでしょう。

いっそ高齢者専用の「らくちんレジ」でも作った方が良いのではないかと思いました。でも

そうすると障害特性のある人専用の「ゆっくりレジ」を作ろう、ということにもなりそうです。

特性に合わせてさまざまなレジを作る方法と、ゆっくりな人も早い人も笑顔で同じレジを使うやり方を目指す方法とどちらがよりよいのでしょう。

管理者兼児童発達支援管理責任者  福喜多明子