『かえりのかい はっぴょうもうしこみしょ』を導入してから約2カ月が経ちました。最初はちらほらとしか出されなかった申込書ですが、最近ではほとんどの曜日で提出する子が出てくるほど人気になり、事業所に到着すると同時に「先生、今日申し込み書くから!」と宣言されたり、「まだ出してる子いない?」と聞かれることが増えました。

仲のいい子と二人でペアになってクイズを出す子や、マジックをやってみる子、一人でピアノを弾いたり連弾する子など、発表の様式は人それぞれですが、子ども達が内容を自分でしっかり考えて発表していることがとてもうれしく思います。

クイズを出題する時は実際に前に立ってホワイトボードに問題を書くため、「もっと大きく書いたほうがいいかもしれない」「なんか字が斜めになってる気がする……」とどうすれば他の皆が見やすくなるか工夫を凝らす子もいます。

自由時間にピアノの練習をする子や、他の子がしている発表を見て「やってみようかな」と一歩踏み出す子も出てきました。

間違えるから・失敗するのが怖いから人前で何かをすることが苦手な子は、この事業所に通っている子ども達の中にも多くいます。だからこそ『できた!』『皆から拍手がもらえた!』という成功体験をすることはとても重要なことで、成功したからこそ『また次もやってみよう』という気持ちが芽生えるのだと思います。

『できた!』という達成感を帰りの会の小さな発表の場で感じてもらえるように、そしてその達成感が積み重ねられるように、子供たちの発表が上手くいくようフォローをしつつ、これからも支援をしていきます。

(指導員:田中真梨子)