8月20日、今年度の「そうなんだ発見教室」がスタートしました。そうなんだ発見教室は、昨年同様、電通育英会の学生を対象とした人材育成事業の助成を受けています。発見教室は、一昨年初めて開催。本年度は第1回ですが、通算すると18回目です。
当日は、8時半過ぎに学生スタッフ9名が勉強レストランそうなんだ!!の教室・事務室に集合。簡単な打ち合わせをしてからから会場となる滝野川文化センター(東京・滝野川文化会館内)の視聴覚室へ。9時過ぎから最終打ち合わせ、会場設営と、時間もしっかりととれたのでつつがなく進行しました。
そして、協力しあえる雰囲気を作るため今回からの新しい試みとしてアイスブレイクをしました。アイスブレイクとは、初対面の人同士が、緊張をほぐすための手法。この日のアイスブレイクは「あなたのお名前は」。「あなたのお名前は~、あなたのお名前は~」とみんなで歌うように繰り返しながら代わりばんこに自分の名前を言っていく“遊び”です。他愛もないことなんですが不思議と打ち解けるとけるんですよね。
10時、生徒さんたちがやってきました。この日の生徒さんは8名。夏でも元気いっぱいです。自己紹介を簡単にしたところですぐに宿題タイムです。みなさん集中を切らさず黙々と宿題に取り組んでいました。休憩時間返上で宿題に取り組む生徒さんには学生も大変刺激を受けたようでした。
そして11時過ぎから、いよいよ“発見授業”。この日の発見授業は「楽しくみんなとケーキを分けよう」です。担当は増田直友さん。ケーキやお好み焼きの写真をプリントした紙を実物に見立てて「○人で分けるにはどう切るか?」という課題を通して、最後に「素数」という数があることを知ってもらおうというのが今回の狙いです。
2等分から始めましたが、12等分までやってしまう強者な生徒さんもいました。私(坂本)が担当した生徒さんは、ケーキを切る話なのに傘の話を始めました。ですが最後まで聞いて私は驚かされました。傘は、紙(布)を8等分に折ってから8分の1を取り除き、残りを張り合わせてつくるのだそうです。その傘を拡げてケーキの上に転がせば、7等分にするのに切る場所が分かるというのです。全くもってすごい発想です。
みんなの発見を支えるボランティアの立場にありながら、こちらが新しい発見をさせてもらうとは……。これも発見教室の面白いところです。
12時前に終えて生徒たちが帰った後の話し合いでは、特に問題なく終えられたという意見や、宿題が終わってしまった子の余った時間の活用方法を工夫したいという意見、担当になった生徒さんの性格や個性をもっと理解したいという意見がありました。私自身は生徒さんの言っていることに耳を傾けることの重要性を今回学ぶことができました。(坂本雅洋)