「グループホームの“今”を知る」、関わって30年の室津氏の話は経験に裏付けられた重み

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本年度第4回、通算34回目の自立支援講座が、11月25日に滝野川文化センター(東京・北区、滝野川会館内)で開催されました。今回のテーマは、「グループホームの“今”を知る――賢い探し方・選び方」。主催者の予想を上回る非常に関心の高いテーマであったようで、参加者はなんと33名。スタッフを含めると会場定員ギリギリ。会場内は熱気に包まれ大盛況でした。
今回の講師は、日本グループホーム学会の前会長で事務局長の室津滋樹氏。30年も前から横浜でグループホーム運営に関わってきた経歴を持つグループホーム草分けです。
午後2時にスタート。まず、グループホームでの生活の1日の流れをパワポ(写真)で紹介。続いて、グループホームの“今”を解説しました。グループホームの形態、グループホームと地域のつながり、これからのグループホームに求められること等々。「これがグループホームだという決まったひな型はない」、「どういう暮らし方をしたいのか、どういうホームが自分に向いているのか、をよく考えること」、「親が面倒をみることが出来なくなったからグループホームに行くのではない。本人にとって必要だから」など、実際に現場に関わってきた人ならではの言葉が繰り出されました。
blog121125-02.jpg前半約1時間半の話のあと、いったん休憩を挟み、後半は質疑応答が行われました。「当人に合った既存のグループホーム見つけ方は?」、「親子で一緒に入れるグループホームについてどう思うか?」など、親が日頃から抱えている想いや疑問が活発に議論され、午後4時半過ぎに終了しました。
今回の講座の中では、室津氏の次の言葉が筆者には非常に印象に残りました――「いられる家がなくなったから、グループホームや施設に行くのではなく、本人にとって必要な時期に、自分の生活を始めるための場所としてグループホームはある」。
「元気なうちは自分が子どもの面倒を見たい」という親の声はよく聞きますが、障害当事者にとって、それが必ずしもプラスなのかは分からないのだと感じました。精神的な支えとしての親や兄弟がいるうちに、必要なサポートを受けながら、自立した生活を営んでいく練習をすべきなのかもしれないと考えさせられました。(伊東由佳)