8月最後の発見教室、前半最後の“発見授業”は「不思議な輪」

8月26日、滝野川文化センター(東京・北区)の視聴覚室にて第6回「そうなんだ発見教室」が午前9時半から開かれました。この日の“発見授業”のテーマは、「不思議な輪を作ってみよう」。担当講師は学生講師の古野健治さんです。先を見通す力および予想に反した結論が出たときへの対応力を育むことを狙いに企画されました。
blog120826-01.jpgまずは、恒例の自己紹介タイム。この日の自己紹介では、名前の他に各々の好きな花を言いました。他の人と同じ花が好きであっても、子どもたちは「なぜ好きなのか」「どんなところが好きなのか」といった情報を付加してオリジナリティー溢れる発表にしていました。
夏期休暇中の発見教室は今回が最後ということで、宿題タイムの子どもたちの表情は今まで以上に真剣そのもの。「宿題タイムが終わったら楽しい“発見授業”が待っているよ」と声をかけると、ときどき注意散漫になってしまう子どもも素直に宿題に取り組み、とても良いサイクルができていると感じました。
宿題タイムが終わり、10分休憩の後はいよいよ発見授業。「不思議な輪を作ってみよう」というテーマが発表されると、子どもたちからは「不思議な輪ってなに?」「今日はハサミとのりを使うんだよね!」いった声が出て、徐々に教室全体の雰囲気が盛り上がっていきました。
blog120826-04.jpg最初に古野さんが細長い紙で輪を作り、「真ん中で切るとどうなるかな?」と発問すると、ほとんどの子どもたちが二つに分かれると答えました。実際にやってみて二つに分かれると、「やっぱり予想通り!」と大盛りあがり。次に、最初の結果を踏まえて、のり付けする前に1回ねじるとどうなるかを予想しました。すると今度は、輪が一つになるという子と、二つになるという子に分かれました。それぞれ自分の予想を信じて作業を進めると、輪は一つに…! 一つになると予想していた子も、いざ輪が一つになると、その現象をとても不思議がっていました。
最後に応用編として、二つの輪をつなげて中央で切るとどうなるかをデモンストレーション。二つの輪になってしまうか、ハート型の輪がつながった状態になるかの二者択一でしたが、見事ハート型が完成! 今までのものとはまた違った結果に、子どもたちからは驚きの声が上がりました。
blog120826-03.jpgまとめとして、「不思議な輪」の名前が「メビウスの輪」だという説明がありました。そこで子どもたちから「メビウスの輪」の「メビウス」が「ウルトラマンメビウス」からきているのではないか、という発言が出ると、それまで「メビウス」という固有名詞にピンときていなかった子どももとてもイキイキとした表情になりました。実際の由来を知識として伝えることももちろん大切ですが、語感からの導入のほうが知識につなげやすいということを改めて「発見」できた瞬間でもありました。
次回の発見教室まで約1ヶ月のブランクがあるので今まで以上にお別れが名残惜しく感じられましたが、「また今度ね!」と言う子どもたちの笑顔で名残惜しさも次回への楽しみに変わりました。
これは毎回の発見教室に関して言えることですが、学生側が子どもたちから得る発見は、学生が子どもたちに与えている発見以上に大きいように感じます。次回以降は、もっともっと発見の連鎖を子どもたちに与えられるように、学生もステップアップできたら理想的だと思いました!(下川奈穂)