今年度の第2回目、通算14回を迎えたグループ学習「くらしの算数」(くら算)を、6月23日に開講しました。今回は、「ロンドンオリンピック」を直前に控えているということで、採点法に焦点を当てて学習を行いました。例えば、勉強レストランそうなんだ!!があるこの界隈のプールで練習をしていたという北島康介選手が出場する水泳(競泳)。前回の北京大会の実際のデータを利用して、コース順に並べられたタイムを見て、順位付けをする、といった具合です。
いつもの通り、百マス計算を冒頭に行いました。初めてくら算に参加したHさんも、初めてとは思えないほどの好タイムを記録し、今後に期待がかかります。その後、水泳、体操、サッカーを例に、採点基準と順位づけを学びました。ランダムに並べられているものを順序良く並べ替えることは、まさに物事に順序立てて試行をする「アルゴリズム」であり、講師の私個人としても感慨深いものとなりました。
くら算は毎回、最後はスイーツで締めくくるのですが、この日のスイーツは、ロンドンオリンピックから連想されるものということで、イギリスのクッキーと紅茶という組み合わせにしました。“世界最高のショートブレッドを作ること”を目標に作られたこのお菓子はオリンピックの理念にも通ずるところがあったのではないでしょうか。
ところで、勉強レストランそうなんだ!!は毎年2月に、学習発表会「そうなんだ祭」を行っているのですが、「くらしの算数」グループも、そうなんだ祭に参加したいと思い、提案させていただきました。算数に関係があって具体的な発表や活動に落とし込めるもの。なかなか構想には時間がかかるかとは思いますが、ふだん大学院で数学教育を学ぶ私から何か提案できればと思っております。
2カ月に1回というペースで行われる「くらしの算数」は現在も受講生を募集中です。次回は「半端な数にも意味がある――180ml牛乳パックの秘密」の予定です。(講師:川村)