既に通算22回となる自立支援講座の中に「話します自分の仕事のこと」という企画があります。この企画は毎年2月か3月に実施しており、次回(2011年3月20日)で5回目を迎えます。内容は、知的な障害を持ちながら仕事をしている人びとに、自分の仕事について語ってもらい、雇用先の方にもお話ししていただくというものですが、当日参加した方々に、ご本人の仕事の内容をよりよく知っていただくため、働く一日を事前にビデオ取材、講座当日そのビデオも上映します。
ビデオ取材・編集は、初回からずっと若いがプロの二人にやってもらっています。秋吉渉さんと清水八重子さん、まだ20代の二人には、これまで実質的にボランティアでやってきてもらいました。ビデオを撮ってそれを編集したものは、ドキュメンタリータッチのいい雰囲気の作品。これまで取り上げた職場(作業所を含む)は、来年3月の次回を入れると10カ所(10人)になります。
秋吉さん、東京在住でしたが、起業のためこの12月に東京を離れるとか。起業についての話を聞いているうちに、秋吉さんのブログの話となり、初めて見ました。そのブログの中に、今年1月頃経験した演技事務の仕事の時のエピソードがあります。
この仕事の内容は簡単に言えば、ある時代劇映画の撮影での「エキストラ集め」なのですが、ある時、300人のエキストラをメールで集めたそうです。その時、応募者の中に身体障害者の人がいました。彼は、その人がエキストラを出来るかどうか、すごく迷ったそうです。でも、撮影当日は動きも少ないようなので何とかエキストラができるのではないか思いました。しかし当日お会いしたら、正直かなり重い障害でした。一抹の不安はよぎったものの「帰ってください」と言うのもはばかられたので、カツラや衣装を付けて彼が付き添って現場に行ったそうです。色々あって最後は、エキストラとして参加できず、記念写真だけ撮ってお引き取りいただいた。そのいきさつを読んで・・・・。
皆さん、彼の心情がひしひしと伝わってくる彼のブログをぜひ読んでみて下さい。そうそう、起業は、自転車用バッグのネット通販。こちらも覗いてみてください。(理事長)